深圳(中国)のモバイルバッテリー工場を潜入見学【内部公開】

深圳が支えるAnker

スマートフォンやウェアラブルデバイスの人気によって、今や1人1台モバイルバッテリーをもつ時代。「充電」はわたしたちの生活において欠かせないものだと思います。そのスマートフォンの普及と伴って、市場規模が大きなったのは「モバイルバッテリー」。モバイルバッテリーメーカー「Anker(アンカー)」は2011年に創業し、わずか7年で860億円を売り上げ急成長してきました。

Ankerは深セン企業といっていいくらい深センで巨大なサプライヤーチェーンを築き上げています。世界のモバイルバッテリーのほぼ9割以上は、中国「深セン」で製造されています。そのモバイルバッテリーの製造の裏側、工場ではどのようなことが行われいるのか潜入してみました。

モバイルバッテリーのデザイン

「デザイン」はモバイルバッテリーをつくる上で、非常に重要な部分となります。基本「クライアント」、「工場」、「デザイン会社」によってデザインが行われます。

モバイルバッテリーの成型

デザインが決まれば次は、成型に入ります。ここでは「正確性」と「集中」が必要です。成型の出来上がり次第で、ハイエンドのプロダクトになるのか、それとも中華らしいプロダクトになるのかが決まります。精巧につくるため、何度も修正を加え、量産向け体制の成型に整えます。

PCBAの設計が終わったら、SMTの機械を使ってプリント基板上の部品を固定されていきます。

PCBA工程

PCBAの製造

PCBAの品質検査

PCBAは品質の高いモバイルバッテリーをつくる上で非常に重要な要素となってきます。マザーボードには、電気の流れをコントロールする特殊な回路があます。よくニュースで聞かれる「携帯の充電ができなくなる」「充電中に異常に熱くなった」最悪の場合、モバイルバッテリーの爆発もPCBAの設計不良が起因する問題です。高い品質のPCBAをつくることが、より安全で安心なモバイルバッテリーをつくるカギとなってきます。

電池サプライヤーから調達した電池はまず品質検査します。モバイルバッテリーの電池には「リチウムポリマー電池」「リチウムイオン電池」の基本2種類のどちらかが使われます。こちらの平らな電池は8000mAhのリチウムポリマー電池です。

こちらは成型で型抜きされたケースを外観チェックを行ったりします。

ケースへのプリントや組み立て行われます。

リチウムポリマー電池には内部の液体が漏れないようにテープを貼っていきます。

PCBAとリチウムポリマー電池のはんだ付け

はんだ付けが終わると、ケースとともに組み立てられて、老化検査(Aging Test)に入ります。

パッケージ、マニュアルを用意して、老化検査が終わった完成したモバイルバッテリーを同梱いったら、モバイルバッテリーの製造は終了となります。